3歳の男児。体重は15㎏である。持続する強い左耳痛を訴えて来院した。初診時の体温は38.1度であった。鼻内所見は正常で、耳漏は認めなかった。鼓膜所見を示す。適切な対応を2つ選べ。

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a 鼓膜切開を行う。

b AMPC を600㎎/日(分3)の用量で5日間処方する。

c AMPC を1200㎎/日(分3)の用量で5日間処方する。

d CDTR-PIを270㎎/日(分3)の用量で5日間処方する。

e CVA/AMPC(1:14)をアモキシシリン1200㎎/日相当量を分2で5日間処方する。

















答え)a c

専門医試験によく出る小児急性中耳炎の治療に関する問題。

実際の臨床では、どの選択肢の通りにしても重大な間違いにはならないのだが、試験では、小児急性中耳炎診療ガイドライン2018に準拠しての解答が必要となる。

そのためのトレーニングをしておこう。

まずはスコアをつける。今回の写真はガイドラインからそのまま持ってきた。

スコアは年齢(24か月未満)0,耳痛2,体温1,啼泣・不機嫌0(記述がないので),鼓膜発赤2,鼓膜膨隆4,耳漏0,合計9点で中等症になる。

鼓膜の膨隆は全体的にもみえるが、一応これで部分的ということらしい。

8点、全体的な膨隆の写真は以下の通り。


治療アルゴリズムをみると、中等症ではまず「AMPC高用量を3~5日投与」となっている。

ガイドラインにおける抗菌薬の投与量は以下の通り。

  • AMPC常用量:45㎎/kg/日(分3)
  • AMPC高用量:80㎎/kg/日(分3)
  • CDTR-PI常用量:9㎎/kg/日(分3)
  • CDTR-PI高用量:18㎎/kg/日(分3)
  • TBPM-PI常用量:8㎎/kg/日(分2)
  • TFLX常用量:12㎎/kg/日(分2)

鼓膜切開に関しては、中等症では「高度の鼓膜所見がある場合に考慮」とされる。

その詳細は、重症例、鼓膜膨隆が強く耳痛・発熱が高度の例には、患者本人あるいは保護者の希望に十分配慮した上で鼓膜切開が推奨される、となっている。

本症例では、高度の耳痛を認めているため、鼓膜切開の適応となる。



もぱん
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